フレディ・ハバードの2作目のリーダーアルバム。全6曲中、ケニー・ドーハム作の2曲(Asiatic RaesとKarioka)を取り上げている。同業の楽器奏者(トランペッター)の作品に手を出すということは、ハバードはドーハムの演奏に尊敬の念を抱いていたのだろう。ハバードは1938年4月、ドーハム24年8月生まれである。ハバードからするとドーハムは大先輩。彼が目指していたトランペッターがドーハムだったかは知らないが、少なくとも意識していたのは事実。
ハバードがまだ22歳のときの録音。夢溢れる年齢だ。だけど、ジャケットの写真は、すでにジャズプレイヤーとしての風格がある。そして、タイトルGOIN' UPの「UP」が上昇中。ブルーノートのハバードへの期待感が示されている。
1. Asiatic Raes
2. The Changing Scene
3. Karioka
4. A Peck A Sec
5. I Wished I Knew
6. Blues For Brenda
Freddie Hubbard - trumpet
Hank Mobley - tenor saxophone
McCoy Tyner - piano
Paul Chambers - bass
Philly Joe Jones - drums
Recorded on November 6, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.