Freddie Hubbard / Hub Cap

フレディ・ハバードは、少なからず過小評価されてきたと思っている。決して演奏がイマイチな訳ではない。ずばり、名盤に出会うことができなかっただけ。で、ここでの名盤とは売れたアルバムということ。フレディと言えば、あの〇〇アルバムだよねと言えるものがない。これは運命なのだろう。『星影のワルツ』って千昌夫だったよね的な出会いがなかった。なぜか千昌夫が浮かんできてしまった。細川たかしの『北酒場』でも、文脈を乱さないだろう。

タイトル曲Hub Capだけでなく、LuanaとOsie Maeもフレディの作品。WikipediaによるとHub Capはフレディのニックネームらしい。Osie Maeはファンキーでエネルギッシュな秀作。収録曲のバランスは悪くない。3管にせず、フレディのペット1本で勝負すれば、もっと評価を得たのではないだろうか。録音当時23歳のフレディーにその自信はなかったのか。いや、そうではなく、プロデューサーのアルフレッド・ライオンが、フレディを全面的にまだ信頼していなかった証拠と自分は捉えている。

1. Hub Cap
2. Cry Me Not
3. Luana
4. Osie Mae
5. Plexus
6. Earmon Jr.
7. Plexus [alternate take]

Freddie Hubbard - trumpet
Jimmy Heath - tenor saxophone
Julian Priester - trombone
Cedar Walton - piano
Larry Ridley - bass
Philly Joe Jones - drums

Recorded on April 9, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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