Charles Mingus / 自伝・敗け犬の下で

1973年9月30日発行 晶文社 定価1500円。363ページ。内藤忠行氏によるミンガスの写真集から始まる。全16カット。その中には植草甚一とのツーショット。巻末には、佐藤秀樹氏によるミンガスのディスコグラフィーを掲載。1980年頃に古本で購入した。その当時、自分に有用だったのは、この写真集とディスコグラフィーのみ。『自叙伝』となっているが、ジャズマンとしての自叙伝ではない。以下の『訳者あとがき』にあるように、ファッツ・ナバロを回想しながら、自らを「チャールズ」と三人称として、やみくもにペンを走らせた体験記。ページはめくったが、読み込んではいない。

「この自叙伝は、初め1500頁にもなる大部な私家版の形として彼の友人知己に配られたが、クノップ社の懇請により、ミンガスに親しいネル・キング婦人が縮小し編集し直して公刊の運びとなったものである。〈中略〉本書はあくまでも自らの手で綴られた、1950年ファッツ・ナバロの死を見とるまでの彼の魂の経緯である」。

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