坂田明が自身のサイトで次のように語っている。「もう長いことBILL Laswellとのプロジェクトをやっているが、ここらでバシッと決めないと俺もしめしがつかないな、と思っていた。民謡も色々とやってみたが、もう自分で歌うしかない、というところまで来た。ニューヨークで堂々と自分を出すには、今はこれしかない」。
そして、ライナーノーツでは、なかにし礼が『命の叫び』と題してこう書いているのだ。「坂田明はこのCDの試みによって、アジアとヨーロッパの合体に成功した。この声を聴いてふるえるものは、日本人としての魂などという生易しいものではない。人間の根元的な命の叫びに、私たちの命が呼応するのである」。十分にこのアルバムのことが語られているので、これ以上書くことはない。ジャケットの装丁も素晴らしい。三つ折りになっていて、自筆のCDラベルと演目。
1. 貝殻節(鳥取県民謡)
2. 音戸の舟唄(広島県民謡)
3. 斉太郎節(宮城県民謡)
4. 別れの一本杉(作詞/高野公男, 作曲/船村徹)
Akira Sakata - vocals, alto saxophone, synthesizer
Bill Laswell - electric bass, synthesizer bass
Pete Cosey - electric guitar
Hamid Drake - drums, conga
Recorded on October 17 & 18, 2000 at Orange Music Sound Studio, New Jersey.