デューク・ピアソンはピアニストでありながら、1960年代の20歳後半からはプロデューサーとしてブルーノート・レコードで活躍した。いわゆる二足の草鞋である。プレイング・マネージャーと言っても良いかもしれない。このアルバムを構成する全6曲が、一つのつながりを持っている。組曲という訳ではないが、流れを作っている感じ。
ラスト曲のFly Little Bird Flyはドナルド・バードの作品で、それ以外はピアソン作。3曲目を除いてフロント3管だが、無駄な厚みを感じない。つまり、自己主張よりもアンサンブル重視なのである。ここに、ピアソンの腕前が発揮されている。日本人好みのアルバムと言えるだろう。ところで、Wahoo!の意味は?「和風」かも知れない。
1. Amanda
2. Bedouin
3. Farewell Machelle
4. Wahoo
5. ESP (Extrasensory Perception)
6. Fly Little Bird Fly
Joe Henderson - tenor saxophone (except track 3)
James Spaulding - alto saxophone, flute (except track 3)
Donald Byrd - trumpet (except track 3)
Duke Pearson - piano
Bob Cranshaw - bass
Mickey Roker - drums
Recorded on November 21, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.