ディランの公式サイトによると、4曲目のAll Along the Watchtowerをライブで2,268回もディランは歌っている。それに続くのがLike a Rolling Stoneの2,075回、Highway 61 Revisitedが2,000回。ディランの代表曲と言われるBlowin’ in the Wind(風に吹かれて)でさえ1,585回である。つまり、ディランを語る時はAll Along the Watchtowerを、そして、それを最初に収録した本アルバムJohn Wesley Hardingを抜きにはできないのである。ディランの全ての曲を739編のブログにした「徒然ディラン」では、以下のように書いた。
「徒然ディラン No.35」 All Along The Watchtower
ディランの詩としては非常に短編である。言いたいことは数多くあったのだろうが、絞りに絞り切った感じ。その結果、アルバムJohn Wesley Hardingで録音した曲が、どんどん昇華していった。そのきっかけを作ったのが、ジミ・ヘンドリックス。この曲にジミが触発され完璧なロックに仕上げた。さらにディランがそれに磨きをかけていったというシナリオ。「見張り塔に立つと、遥か遠くで山猫の遠吠えが聞こえ、風がうなり始めた。凍るような情景が浮かんでくる」。
1. John Wesley Harding
2. As I Went Out One Morning
3. I Dreamed I Saw St. Augustine
4. All Along The Watchtower
5. The Ballad Of Frankie Lee And Judas Priest
6. Drifter's Escape
7. Dear Landlord
8. I Am A Lonesome Hobo
9. I Pity The Poor Immigrant
10. The Wicked Messenger
11. Down Along The Cove
12. I'll Be Your Baby Tonight
Bob Dylan - guitar, harmonica, piano, keyboards, vocals
Pete Drake - pedal steel guitar
Charlie McCoy - bass
Kenneth A. Buttrey - drums
Recorded on October 17 and November 6 & 29, 1967.