Keith Jarrett / Somewhere

「完璧」という言葉は安易に使いたくないが、そう言うしかない。ピアノトリオとして頂点を極めた。緊張感とか躍動感、そしてインタープレイなどの尺度ではなく、キース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットの3人による演奏から、喜びが伝わってくるのだ。しかも、最高のコンサートホールで。彼等は1983年1月にアルバムStandardsを録音し、その後「スタンダーズ・トリオ」と称されてきた。それから26年後の2009年7月。ついにスタンダードの枠を乗り越えた「歓喜のトリオ」と呼びたい。さらに、録音もジャケットも申し分なし。

Wikipediaによると、ライブが行われたKKL(ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター)内のコンサートホールは、世界トップクラスのオーケストラ、指揮者、演奏家たちが集まるルツェルン・フェスティバルのメイン会場とのこと。ジャケット内には、このホールでのリハーサル風景が写っている。真剣勝負の3人である。

1. Deep Space / Solar
2. Stars Fell On Alabama
3. Between The Devil And The Deep Blue Sea
4. Somewhere / Everywhere
5. Tonight
6. I Thought About You

Keith Jarrett - piano
Gary Peacock - bass
Jack DeJohnette - drums

Recorded on July 11, 2009 at KKL Luzern Concert Hall, Lucerne, Switzerland.

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