Miles Davis / Birth Of The Cool

中古CDを1円(送料別)で購入。「歴史的大名盤」が1円である。それはさておき、LPとは曲順が微妙に異なっていた。B面1曲目のDarn That Dreamのみが、何故かラストに移動。2度ほど聴き直して、理由が分かった。この曲だけがボーカル入りである。LPならばB面に針を落としてボーカルから始まっても違和感はない。CDで中ほどにボーカルが突然入ってしまうと、なんとも拍子抜け。さて、以下は油井正一氏のLPのライナーノーツから。

『このアルバムに「クールの誕生」と名付けたのは、キャピトルのアイデアであり、マイルス自身は「どうしてクールというレッテルを貼ったのか、僕には分からない」と言うし、ジェリー・マリガンは「クールの誕生というアルバム名は悪くないと思うが、果たしてあれがクールの始まりかどうか僕にも分からない」と言っている』。

ところが、レコード会社は「歴史的大名盤」と位置付けセールスした。スイングジャーナル誌もゴールド・ディスクに選定。歴史的に価値があることは認めるが、その後のジャズの展開に影響を及ぼしたかは、やはり疑問である。実験的な試みであったに過ぎない。

1. Move
2. Jeru
3. Moon Dreams
4. Venus De Milo
5. Budo
6. Deception
7. Godchild
8. Boplicity
9. Rocker
10. Israel
11. Rouge
12. Darn That Dream

Tracks 1, 2, 5 & 7
Miles Davis - trumpet
Lee Konitz - alto saxophone / Gerry Mulligan - baritone saxophone
Kai Winding - trombone / Junior Collins - French horn / Bill Barber - tuba
Al Haig - piano / Joe Shulman - bass / Max Roach - drums
Recorded on January 21, 1949.

Tracks 3, 6, 9 & 12
Miles Davis - trumpet
Lee Konitz - alto saxophone / Gerry Mulligan - baritone saxophone
J.J. Johnson - trombone / Gunther Schuller - French horn / Bill Barber - tuba
John Lewis - piano / Al McKibbon - bass / Max Roach - drums
Kenny Hagood - vocal (track 12)
Recorded on March 9 or 13, 1950.

Tracks 4, 8, 10 & 11
Miles Davis - trumpet
Lee Konitz - alto saxophone / Gerry Mulligan - baritone saxophone
J.J. Johnson - trombone / Sandy Siegelstein - French horn / Bill Barber - tuba
John Lewis - piano / Nelson Boyd - bass / Kenny Clarke - drums
Recorded on April 22, 1949.

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