Keith Jarrett / At The Deer Head Inn

演奏者と観客が一体となった真のライブアルバム。それだけではなく、このアルバムを聴いていると、まるで自分が観客の一人であるかのような気分になってくる。キースのピアノは凄いんだけど、あの唸り声だけは勘弁してくれという人がいる。まぁ、その気持ちは分かるのだが、だったらキースを聴くなよと言いたい。あの唸り声を含めてキースの「芸」なのだ。さて、キースがライナーノーツを書いていて、以下のように締め括っている(訳:坂本信氏)。

「暖かくて湿気が多く、雨模様の霧のかかった秋の夜、ポコノの山間での演奏だった。店の中にはたくさんの人で埋まり、入りきれない人たちは外で網戸越しに聴いていた。友人のビル・グッドウィンがこの模様を、ぼくのためにレコーディングしておいてくれたけど、あとで聴いてみたとき、これはいつか発表しなければと思った。皆さんもこのテープの演奏から、ジャズの何たるかを聴き取ることができると思う」。キース自身が評価しているライブアルバムなのだ。

1. Solar
2. Basin Street Blues
3. Chandra
4. You Don't Know What Love Is
5. You And The Night And The Music
6. Bye Bye Blackbird
7. It's Easy To Remember

Keith Jarrett - piano
Gary Peacock - bass
Paul Motian - drums

Recorded on September 16, 1992 at The Deer Head Inn, Delaware Water Gap, PA.

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