Keith Jarrett / Changes

訃報が届いた。9月5日、ゲイリー・ピーコック他界。享年85。それに符合するようにアルバムChangesが手元に届いた。長年探していたアルバムだが、中古CDが高価で手に入れることができなかった。昨年、再発されたことを知り購入。まるで、ピーコックからの別れの挨拶のようである。アルバムStandards Vol.1 & 2と同時に録音されたセッション。スンダード集の2枚に対して、即興演奏によるもの。録音データが正しければ、1983年1月11日と12日の2日間で、3枚のアルバムを録音したことになる。

CD帯には、「偶発的に生まれた即興演奏をまとめた1枚」とある。だが、果たして偶発的だったのだろうか。2日間のセッションで、スタンダード11曲を一気に録音し、残りの時間はトリオでの即興演奏に挑戦してみようと三人(キース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネット)の狙いがあったような気がする。特にピーコックは、自分名義のアルバムTales Of Anotherの続編を作りたかったのだろう。そう考えると、ピーコックのベースの一音一音に凄みを感じてしまう。合掌。

1. Flying Part One
2. Flying Part Two
3. Prism

Keith Jarrett - piano
Gary Peacock - bass
Jack DeJohnette - drums

Recorded on January 11 & 12, 1983 at The Power Station, Manhattan, NYC.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です