Keith Jarrett / Standards Live

36年前のライブ演奏。決して古さを感じない。むしろ、聴けば聴くほど新たな発見がある。ゲイリー・ピーコックのベースソロの間に、キースのピアノがじわじわと入ってきて、主役がピアノに入れ替わる。そういう流れを聴くと、「えっ?こんなことやっていたのか!」と思わずニヤリとしてしまう。

アルバムStandards Vol.2が1985年にリリースされた頃から、通称”スタンダーズ・トリオ”と呼ばれるようになったと思うのだが、必ずしもスタンダードだけを演奏するトリオではない。例えば、本作に収録されたThe Wrong BluesとThe Old Countryは、自分が所有する他のアルバムでは見つからなかった。キースのディスコグラフィーを見ても、これらの曲が収録されたのは一度限りである。つまり、スタンダードを演奏しながらも、忘れ去られた曲の掘り起こし作業に努めていたことが分かる。

1. Stella By Starlight
2. The Wrong Blues
3. Falling In Love With Love
4. Too Young To Go Steady
5. The Way You Look Tonight
6. The Old Country

Keith Jarrett - piano
Jack DeJohnette - drums
Gary Peacock - bass

Recorded on July 2, 1985 at the Palais des Congres Studios, Paris.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です