すでに時効を過ぎているはずなので書いてしまう。このアルバムは、マージャンでジャズ研の後輩から巻き上げた。その後輩は、このアルバムを買ったと自慢げに言っていた。40年以上前のその頃、学生にとっては、そう簡単には買えない価格だった。たしか、彼からは5千円ほどの勝ちで、すぐには払えませんと言ったので、だったらあのLPでチャラにするけど、と交渉が成立。どうしようもない先輩である。
果たして、キースはピアノ向かってから、曲想を思い浮かべたのだろうか。それが事実かどうかは、たいした問題ではない。1週間前に浮かんでいようが、前日だろうが、それは演奏者側の話であって、聴き手は瞬間の音を感じるだけである。この時の聴衆は、1,400名だったそうだ。地球上には2種類しかいない。ケルン体験者とそうでない人と。残念ながら、自分は後者である。だから、アルバムを聴くしかない。CDは2016年12月に1,620円で購入。
1. Part I
2. Part IIa
3. Part IIb
4. Part IIc
Keith Jarrett - piano
Recorded on January 24, 1975 in Köln, West Germany.