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時代を遡れば、価値あるアルバムということは間違いない。全5曲中の4曲がロリンズの作品。ブルーノート・レーベルはロリンズを売り出すため、タイトルをVol.1として継続してリリースすることを宣言した。そして、ロリンズに自分の作品を準備するよう指示したのだろう。ロリンズが優れたミュージシャンであることは誰もが認めるところだが、決して優れたコンポーザーとは言えない。
ロリンズの魅力は、原曲に含まれる要素を大事にしながら、自身のアイデアをどんどん盛り込んでいくところにある。溢れ出てくるアイデアを感じる一番の曲はHow Are Things In Glocca Morra?で、ロリンズの作品ではなくミュージカル『フィニアンの虹』の挿入歌。ブルーノートは、ロリンズの魅力を引き出せる曲を用意すべきだった。
1. Decision
2. Bluesnote
3. How Are Things In Glocca Morra?
4. Plain Jane
5. Sonnysphere
Sonny Rollins - tenor saxophone
Donald Byrd - trumpet
Wynton Kelly - piano
Gene Ramey - bass
Max Roach - drums
Recorded on December 16, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.
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