1956年5月4日のジャズ・メッセンジャーズ名義での録音を最後に、ホレス・シルバーはメッセンジャーズを去った。最初はHorace Silver And The Jazz Messengersであったが、その後の表記は次の3パターンが使われるようになった。本作は3つ目のパターン。つまり、「アート・ブレイキー所有のジャズ・メッセンジャーズ」。ホレス・シルバーは、どんな思いだったのだろうか。
1. Art Blakey And The Jazz Messengers
2. Art Blakey And His Jazz Messengers
3. Art Blakey's Jazz Messengers
さて、このアルバムはVikレーベルで1957年4月8日録音。リリースは58年2月。ディスコグラフィーによると、ジョニー・グリフィンとジャッキー・マクリーンが揃ってジャズ・メッセンジャーズに参加した唯一のセッション。同じタイトルで、ブルーノートからもリリースされている。そちらの録音は60年8月で、ウェイン・ショーターとリー・モーガンの組合せ。名門レーベルとしては、タイトルを同じにするというミスをしてしまったのだ。
1. A Night In Tunisia
2. Off The Wall
3. Theory Of Art
4. Couldn't It Be You?
5. Evans
Johnny Griffin - tenor saxophone
Jackie McLean - alto saxophone
Bill Hardman - trumpet
Sam Dockery - piano
Spanky DeBrest - bass
Art Blakey - drums
Recorded on April 8, 1957 in NYC.