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1956年7月から57年8月までの3回のセッションをまとめたアルバム。ジョン・ルイスのピアノソロはなく、デュオかピアノトリオによる構成。そして、デュオの相手はドラムかギター。あくまでも主役はルイスであって、セッションに参加したメンバーは引き立て役でしかない。つまり、ジャズ本来のインタープレイを楽しむアルバムではないということ。そういう意味では、タイトルThe John Lewis Pianoは演奏内容を適確に表している。
気になるのは6曲目のWarmelandで、スウェーデンのトラディショナル曲Dear Old Stockholmを指している。原曲のタイトルAck Värmeland, du skönaを忠実に英語表記したようだ。ところが、ルイス名義の56年12月録音のアルバムAfternoon In Parisでは、Dear Old Stockholmと記載して収録しているのだ。つまり、同じ曲を2つのアルバムに続けて録音することにルイスはためらいを感じ、曲名を伏せたのだろう。ここにルイスの性格が読み取れる。
1. Harlequin
2. Little Girl Blue
3. The Bad And The Beautiful
4. D & E
5. It Never Entered My Mind
6. Warmeland
7. Two Lyric Pieces: a. Pierrot, b. Colombine
John Lewis - piano
Barry Galbraith - giutar (tracks 3,5,6)
Jim Hall - guitar (tracks 7)
Percy Heath - bass (tracks 2,4)
Connie Kay - drums (tracks 1,2,4)
Recorded on July 30, 1956, February 21 and August 24, 1957 at NYC and the Music Inn in Lenox, MA.
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