Oscar Peterson / Plays Count Basie

ふと思いついたフレーズは「お茶漬けジャズ」。余計なモノがなく、あっさりと胃に収まっていって大満足。だけど、お替りは欲しくならない。オスカー・ピーターソンは、ジャズを「芸能」にしたプレイヤーの一人。最高のピアニストであることは間違いなく、他の追従を許さない職人とも言える。ゆえに、リスナーとの距離感は一定のまま。何度も聴き続けて、何かを発見すると言う余地を与えてくれない。

CDジャーナルは「ただでさえ強力なオスカー・ピーターソンの名ドラムレス・トリオにバディ・リッチまでを加え、リスナーをぐいぐい引っ張っていく1955年録音作。カウント・ベイシーの曲をどう料理するのかが興味深いところだ」と書いている。正確にはベイシーの曲ではなく、ベイシーが十八番としていた曲である。プロデューサーはNorman Granz(ノーマン・グランツ)で、ベイシーとピーターソンを組み合わせて売り出そうと企画したアルバムなのだろう。だが、ハプニング的な要素はほとんどなく、せめて、茶漬けに鮭かイクラでものせて欲しかった。

1. Lester Leaps In
2. Easy Does It
3. 9:20 Special
4. Jumping At The Woodside
5. Blues For Basie
6. Broadway
7. Blue And Sentimental
8. Topsy
9. One O'Clock Jump
10. Jive At Five

Oscar Peterson - piano
Herb Ellis - guitar
Ray Brown - double bass
Buddy Rich - drums

Recorded on December 27, 1955 at Los Angeles, CA.

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