McCoy Tyner / Reaching Fourth

マッコイの初リーダーアルバムInceptionから10ヶ月後、1962年11月14日に2作目を録音。かなりブルージーな味を出している。マッコイが参加したコルトレーンの名盤Balladsは、3つのセッションで構成されているが、最後は62年11月13日の録音。本アルバムReaching Fourthは、その翌日の録音。マッコイは、黄金のコルトレーン・クァルテットのピアニストとして自身の地位を築いてきた。だが、それに留まらず自分が目指すジャズを追い求めようとしていたことが、このアルバムを通して分かる。

5曲目のOld Devil Moonに注目したい。バド・パウエルがアルバムAt The Golden Circle Vol.4(62年4月のライブ)で、この曲をピアノトリオで演奏している。マッコイがパウエルのその演奏をレコードで聴いたとしても、年月が経ってのことだろう。マッコイがパウエル派と言われることはないが、この事実で何かしら繋がるものがあると思えるのだ。

1. Reaching Fourth
2. Goodbye
3. Theme For Ernie
4. Blues Back
5. Old Devil Moon
6. Have You Met Miss Jones

McCoy Tyner - piano
Henry Grimes - bass
Roy Haynes - drums

Recorded on November 14, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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