Lee Konitz / Very Cool

後藤雅洋氏著『一生モノのジャズ名盤500』から抜粋。「スタートが〈クール派〉だったのでこうしたタイトルが付いたのだろうが、師匠トリスターノの元を離れたコニッツはかなりスタイルを変え、どちらかというとアルトの音色も暖か味、まろやかさを増している」。

同感。"Very Cool"と言われても、受け入れ難い。ましてや、ジャケットのリー・コニッツの表情がクールを拒否している。つまり、ここでの"Very"は、「まさしく」ではなく「突き抜けて」のような意味合いだと思う。コニッツがクールを抜け一歩先に進み出たイメージ。ラスト曲にチャーリー・パーカー作Billie's Bounce(ビリーズ・バウンス)を配置したことも、それを示している。

1. Sunflower
2. Starway To The Stars
3. Movin' Around
4. Kary's Trance
5. Crazy She Calls Me
6. Billie's Bounce

Lee Konitz - alto saxophone
Sal Mosca - piano
Peter Ind - bass
Shadow Wilson - drums

Recorded on May 12, 1957 in NYC.

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