Lee Morgan / Indeed!

リー・モーガンは1938年7月生まれ。このアルバムの録音が1956年11月なので、モーガンはまだ18歳。どうやって18歳の少年が、ジャズの本質であるパワーとスリルに溢れた息遣いを身に付けたのだろう。Wikipediaとスイングジャーナル『世界ジャズ人名辞典』から次のことがわかった。13歳の誕生日に姉からトランペットを贈ってもらい、いくつかのレッスンを受けた。15歳になると自分のグループを持ってダンス・ホールなどで演奏。56年10月にディジー・ガレスピー楽団に入団(58年2月まで在籍)。断片的な事実はこれだけである。

モーガンがクリフォード・ブラウンから影響を受けたことはよく知られている。ならば、15歳から18歳の間にブラウンとの接点があったのかと思ったが、その事実は出て来なかった(ブラウンは56年6月26日に交通事故で死去)。だとすれば、モーガンはダンス・ホールで小遣いを稼ぎ、ブラウンのレコードを買い込んで必死に練習したのではないか。モーガンにIndeed!(その通り!)と言って欲しいのだが。

1. Roccus
2. Reggie Of Chester
3. The Lady
4. Little T.
5. Gaza Strip
6. Stand By
7. Little T. [alternate take]

Lee Morgan - trumpet
Clarence Sharpe - alto saxophone
Horace Silver - piano
Wilbur Ware - bass
Philly Joe Jones - drums

Recorded on November 4, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

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