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後藤雅洋著書『ジャズ喫茶のオヤジはなぜ威張っているのか』を読んで購入したアルバムの一つで、輸入盤を手に入れた。偶然かも知れないが、CDのラベルBLUE NOTEの背景色がジャケットの淡い青と一致している。そんなことで、ジャッキー・マクリーンによるタイトル曲Bluesnikは、Blue + Snikと、勝手に思い込んでいた。ところが、Snikなる単語は辞書に見当たらない。Blues + Nikならば、Nikは「…行う人」とあった。つまり、「ブルース野郎」ということだ。
そう言えば、beatniks(ビート族)という言葉があったことを思い出した。Bluesniks(ブルース族)としなかったのは、「オレがブルースの第一人者だ!」というマクリーンのこだわりだろうか。さて、後藤氏は、このアルバムを「アナログ時代のB面の名盤。4曲目Cool Green以降のしみじみとしたマイナー調が魅力」と評している。同感である。別テイクを除けば、4曲目以降にマクリーンの作品はない。曲名はBluesnikでも、アルバムタイトルはBluesniksにすべきだったろう。
1. Bluesnik
2. Goin' 'Way Blue
3. Drew's Blues
4. Cool Green
5. Blues Function
6. Torchin'
7. Goin' 'Way Blues [alternate take]
8. Torchin' [alternate take]
Jackie McLean - alto saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
Kenny Drew - piano
Doug Watkins - bass
Pete La Roca - drums
Recorded on January 8, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.
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