Jackie McLean / Jackie's Bag

1959年1月と60年9月のセッションを収録したアルバム。ジャッキー・マクリーンは当然だが、共通するメンバーはポール・チェンバースだけ。つまり、関連性のない2つのセッションを1つにまとめ、まぁ難しいことは考えずにバッグに詰めちゃったということだ。だが、2つには1年8ヵ月もの開きがある。

59年録音の3曲だけでは曲数が足りなかった。そう考えるのが普通だが、中途半端でスタジオを去るとは思えない。ソニー・クラークが1曲目に参加していないのが不自然なのだ。参加した残りの2曲もクラーク節が全く感じられない。つまり、クラークが絶不調のため、セッションを途中で打ち切ったと考えられる。さらに、本作のリリースは61年6月。59年10月録音のアルバムSwing, Swang, Swingin'のリリースが60年3月。60年4月録音のアルバムCapuchin Swingは60年12月リリース。つまり、ブルーノートはバッグ詰めの時間差攻撃に出たということ。

1. Quadrangle
2. Blues Inn
3. Fidel
4. Appointment In Ghana
5. A Ballad For Doll
6. Isle Of Java
7. Street Singer
8. Melonae's Dance
9. Medina

Tracks 1 - 3
Jackie McLean - alto saxophone
Donald Byrd - trumpet
Sonny Clark - piano (tracks 2,3)
Paul Chambers - bass
Philly Joe Jones - drums
Recorded on January 18, 1959 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Tracks 4 - 9
Jackie McLean - alto saxophone
Tina Brooks - tenor saxophone
Blue Mitchell - trumpet
Kenny Drew - piano
Paul Chambers - bass
Art Taylor - drums
Recorded on September 1, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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