J.J. Johnson / Blue Trombone

3つのセッションを1つのまとめたCDであるが、LPでリリースされたときは1957年4月と5月のセッションによる6曲だけだった。CD化に際して、57年1月と55年6月のセッションから7曲がボーナストラックスとして追加され、ごちゃ混ぜ状態になってしまった。なので、アルバムBlue Tromboneとして聴くには最初の6曲目までである。7曲目以降は参加ミュージシャンも異なるし、J.J.ジョンソンが主役なのかも怪しい。

まぁ、そういうことはわきに置いて、J.J.ジョンソン、トミー・フラナガン、ポール・チェンバース、マックス・ローチという顔ぶれのセッションを集中して聴くと、冴え渡るローチのドラミングが極めて印象的だ。トロンボーンという楽器の宿命で、スピード感のある小気味の良いフレーズを醸し出すことは難しい。そこに、ローチのドラムが見事に入り込んでくる。Blue Tromboneというタイトル。都会的なジャケット。ローチの下支えがあったからこそのアルバムである。

1. Hello Young Lovers
2. Kev
3. What's New
4. Blue Trombone
5. Gone With The Wind
6. 100 Proof
7. Our Love Is Here To Stay
8. Portrait Of Jenny
9. Pennies From Heaven
10. Viscosity
11. You're Mine, You
12. Daylie Double
13. Groovin'

J.J. Johnson - trombone
Hank Mobley - tenor saxophone (tracks 9-13)
Tommy Flanagan - piano (tracks 1-7)
Horace Silver - piano (tracks 8-13)
Paul Chambers - bass (tracks 1-6, 8-13)
Wilbur Little - bass (track 7)
Max Roach - drums (tracks 1-6)
Elvin Jones - drums (track 7)
Kenny Clarke - drums (tracks 8-13)

Tracks 1 - 6
Recorded on April 26 & May 3, 1957 in NYC.

Track 7
Recorded on January 29, 1957 in NYC.

Tracks 8 - 13
Recorded on June 6, 1955 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です