湯浅学『ボブ・ディラン ロックの精霊』(岩浪新書)の155ページに「純音楽家遠藤賢司は六五年、ラジオから流れてきた〈ライク・ア・ローリング・ストーン〉を聴いて、”自分も歌ってよいのだ”と思い、曲を作って歌うようになったという」。と書いてある。湯浅氏の言う「純音楽家」とは賢司による自称であるが、賢司のWikipediaを見ると、ディランに触発されたという同じ記述がある。中学校2年の時このLPを購入し、我が家にはまだ健在。その頃から気になっていたのは、ジャケットの写真。向かって賢司の左に見える人の顔は何なのだろう。
最近、CDを手に入れた。その帯にはこうある。「”不滅の男”遠藤賢司の記念すべきデビューアルバム。叫びをおし殺した叫びが聞こえる。70年度ニューミュージック・マガジン誌 日本のロック賞第二位」。調べてみると第一位は、8月5日発売のアルバム『はっぴいえんど』だった。アルバム『niyago』には、大滝詠一を除くはっぴいえんど(細野晴臣、鈴木茂、松本隆)のメンバーが参加。1970年、日本のロックが開花。
1. 夜汽車のブルース
2. ほんとだよ
3. ただそれだけ
4. 君がほしい
5. 雨あがりのビル街 僕は待ちすぎてとても疲れてしまった
6. 君のことすきだよ
7. 猫が眠っている, NIYAGO
遠藤賢司 - guitar, harmonica, vocal
鈴木茂 - guitar (tracks 1,5), bass (track 4)
細野晴臣 - bass (tracks 1,5), guitar (track 4), piano (track 1)
深澤由利子 - violin (track 2)
鈴木令 - cello (track 2)
松本隆 - drums (tracks 1,4,5)
発売 1970年4月8日