Elvin Jones / Love And Peace

エルビンとマッコイ、そしてファラオ・サンダースとなれば、当然ながらコルトレーンへと繋がっていく。LPでは野口久光氏が「待望の3巨人が一堂に会して〈コルトレーン・ジャズ〉のスピリットを80年代によみがえらせた」と。そして、CDでは鈴木哲夫氏が「コルトレーンのスピリッツを踏襲した傑作」と評価している。そうかもしれない。でもなんとなく、そういう意識を持って聴けよ!と言っているような気がしてならない。

日本で企画されたアルバムで、コンセプトの詳細はエルビンにある程度一任したのではないだろうか。エルビンはLove And Peaceという自身が常に思い描いてきたイメージでアルバムを作ろうとした。なので、ここにコルトレーンがいるとは思えない。コルトレーンを引き合いに出した野口氏と鈴木氏は、それぞれが自分の過去を引きずっているのだ。ジャケットに写ったエルビンとマッコイは、まるで成り上がり。なぜに、こんな写真をジャケットに採用したのか。演奏は最高、ジャケットは最低。

1. Little Rock's Blues
2. Hip Jones
3. Korina
4. For Tomorrow
5. Sweet And Lovely
6. Origin

Pharoah Sanders - tenor saxophone (except track 5)
Jean-Paul Bourelly - guitar (except track 5)
McCoy Tyner - piano
Richard Davis - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on April 13 & 14, 1982 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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