金本麻里 / ジェリコの戦い

金本麻里の前作With The Bop Bandに続き、CD制作協力会員(ジョニーズディスクファンクラブ)の一人として、あれこれと語ることはできないアルバムなのだ。だが、いやだからこそ、盛岡ジャズの喫茶『開運橋のジョニー』のオーナーであり、本作のプロデューサーである照井顕さんに届くかどうかは別にして、2点だけ語っておきたい。

まずは、ベースを何故に入れなかったのか。ボーカル、ピアノ、フルートという構成で、全体的に重心が浮いてしまった感じがする。残念ながら、熱い鼓動が伝わってこないのだ。やはり、底辺を支える楽器が必要だったのではないかと思ってしまう。そして、ジャケット。麻里さんの特徴を捉えているのは事実だが、前作のジャケットと比べてしまうと、ある種の威圧的な感じを受けてしまう。アルバムの内容は、ポップ的な要素を取り入れたジャズ。もう少し工夫して欲しかった。「ジェリコの戦い」をイメージしたジャケットなのかも知れないのだが…。照井さん、正直に書きました。

1. Joshua Fit The Battle Of Jericho
2. Love Is A Many Splendored Thing
3. A Lover's Concerto
4. Stardust
5. The Shadow Of Your Smile
6. Do You Know What It Means To Miss New Orleans
7. Almost Like Being In Love
8. Moon River
9. Over The Rainbow
10. It's All Right With Me
11. Nobody Knows The Trouble I've Seen
12. HOPE

金本麻里 - vocal
武藤晶子 - piano
小川恵理紗 - flute
照井顕 - producer

録音 2018年8月29日 / 北上さくらホール(中ホール)

ジャケットに記載されたCD制作協力会員リスト抜粋

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