Art Ensemble Of Chicago / The Third Decade

所有していたLPは輸入盤でライナーノーツはなく、タイトルThe Third Decadeの意味するところを知らなかった。最近購入したCDでは、自分と同世代の熊谷美広(くまがい よしひろ)氏が、AEOC(アート・アンサンブル・オブ・シカゴ)が足掛け3回目のディケイド10年に突入したことを示した作品と解説している。AEOCのメンバーには、こんなに長く続くグループとは思っていなかったということだろうか。

AEOCの聴き方には、一つの作法があるように思う。ブルース、あるいはブルーノート・スケールを基調としたジャズを聴く構えだと、肩透かしを食らってしまう。では、いわゆるフリージャズなのかと言うと、そんなことは決してない。非常に計算された音作りを彼等はやっている。ブラックミュージックと呼ばれるほど、人種に固執した感じもない。ワールドミュージックなのかと言われると、様々なカテゴリーを包括しているとも思えない。あらゆる楽器を使いこなすAEOCミュージックとしか言いようがないのだ。

1. Prayer For Jimbo Kwesi
2. Funky AEOC
3. Walking In The Moonlight
4. The Bell Piece
5. Zero
6. Third Decade

Lester Bowie - trumpet, fluegelhorn
Malachi Favors Maghostut - bass, percussion instruments
Joseph Jarman - saxophones, clarinets, percussion instruments, synthesizer
Roscoe Mitchell - saxophones, clarinets, flute, percussion instruments
Don Moye - drums, percussion

Recorded in June 1984 in Ludwigsburg, Germany.

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