スイングジャーナル 1969年7月号

筋金入りのジャズファンと言えど、表紙の女性二人を言い当てられる人は僅かだろう。さて、この号の特別企画はジョン・コルトレーンとビリー・ホリデイ。この企画は、ある程度ジャズに傾倒していれば答えは簡単。表紙の奇抜さと特集の安易さ。それでも、コールマン・ホーキンスの追悼記事もあり、読み応え十分。さらには、「話題のジャズシンガー」としてジャニス・ジョプリンを取り上げている。

で、表紙左下にはTHE SOUND OF FEELINGという記載がある。ジャーナルが表紙に写真のクレジットを入れるのは珍しい。双子姉妹のボーカルを中心としたグループで、1968年のニューポート・ジャズ・フェスティバルで喝采を得たらしい

スイングジャーナル 1969年6月号

当時、確かにニュー・ジャズという言葉はあった。だが、ニュー・ジャズというジャンルがあったかどうかは怪しい。にもかかわらず、悲観論と楽観論に分けてジャーナルは論争に火をつけた。

結果は分かっていて、結局のところ好き嫌いの話である。それでも論じなければならなかった。ジャズは研究の対象だったのである。大学にジャズ研はあっても、ロック研やフォーク研はなかった。

スイングジャーナル 1969年5月号

表紙はナンシー・ウィルソン。注目すべき記事は「新らしいスーパー・グループ/レッド・ツェッペリン登場」。硬派のジャズ評論家である清水俊彦氏がツェッペリンを取り上げていたことに感心してしまった。しかも、見開き2ページ。

記事の半分はアルバム『レッド・ツェッペリン』について書いている。そう言えば、中学生の時、友人からLPを借りて聴いたが、自分は持っていなかった。思わずAmazonで中古CDを注文。コンディションは非常に良いらしく200円(送料別)。病気は治らない。