Cannonball Adderley / In San Francisco

ジャケットがいいなあ。キャノンボール・アダレイが弟のナットに「いい感じで音が出ているじゃないか」と。「アニキのスイング感覚には、まだまだ及ばないよ」とナット。そんな雰囲気だ。当時、キャノンボールは31歳、ナットは27歳である。こういうツーショットをジャケットにしたのも珍しい。ライブならではのリラックスしたムードを楽しめるアルバム。

英文Wikipediaによると、このライブは"before an appreciative standing-room only crowd"とあった。50年代の終わり。立ち見でジャズを聴くなんて、例が少なかったのではないだろうか。絶妙なタイミングで掛け声や拍手が起きるのも、観客が楽しみながらも集中して聴いているからだ。演奏側もそれに応えてエネルギッシュなプレイ。何度聴いても飽きないライブアルバム。

1. This Here
2. Spontaneous Combustion
3. Hi-Fly
4. You Got It!
5. Bohemia After Dark

Cannonball Adderley - alto saxophone
Nat Adderley - cornet
Bobby Timmons - piano
Sam Jones - bass
Louis Hayes - drums

Recorded on October 18 & 20, 1959 at The Jazz Workshop, San Francisco.

Cannonball Adderley / Cannonball Adderley Quintet In Chicago

「マイルス・デイビス・バンドのシカゴ滞在中にボスを除く5人が録音。キャノンボールとコルトレーンが白熱のサックス・バトルを展開」とCD帯にある。1959年2月3日だけで録音を完了させているのは、ボスの唯一の休息日だったということだろうか。ちなみに、「バトルを展開」とあるが、それは全6曲中の4曲のこと。Stars Fell On Alabamaはキャノンボール、You're A Weaver Of Dreamsはコルトレーンによるワンホーンである。

同年3月と4月にマイルスがアルバムKind Of Blueを、コルトレーンはアルバムGiant Stepsを5月に録音している。そんなジャズの大きなうねりの前に、親分のマイルスを抜かしたメンバーで録音されたアルバム。全体にリラックスしたムードが漂ってくる。

1. Limehouse Blues
2. Stars Fell On Alabama
3. Wabash
4. Grand Central
5. You're A Weaver Of Dreams
6. The Sleeper

Cannonball Adderley - alto saxophone (tracks 1-4,6)
John Coltrane - tenor saxophone (tracks 1,3-6)
Wynton Kelly - piano
Paul Chambers - bass
Jimmy Cobb - drums

Recorded on February 3, 1959 at Universal Recorders Studio B, Chicago.

Cannonball Adderley / Things Are Getting Better

キャノンボール・アダレイとミルト・ジャクソンが共演したアルバムは数少なく、本作が唯一と言っても良いだろう。ジャケットには、キャノンボールと同じ文字サイズでミルトの名が記されている。キャノンボール名義だが合作の位置付け。しかしながら、どうもしっくりこない。ミルトのヴァイブの余韻にキャノンボールがアルトで応えるのだが、何となく手探りの感じだ。

二つの楽器がうまく溶け合う場面もあれば、反発するような瞬間もある。セッションを繰り返していれば、アルバムの完成度はより高まったと思う。Getting BetterではなくBestに。

1. Blues Oriental
2. Things Are Getting Better
3. Serves Me Right [take 5]
4. Serves Me Right [take 4]
5. Groovin' High
6. The Sidewalks Of New York [take 5]
7. The Sidewalks Of New York [take 4]
8. Sounds For Sid
9. Just One Of Those Things

Cannonball Adderley - alto saxophone
Milt Jackson - vibraphone
Wynton Kelly - piano
Percy Heath - bass
Art Blakey - drums

Recorded on October 28, 1958 at Reeves Sound Studio, NYC.