Carla Bley / Live!

邦題は『艶奏会』。演奏内容をうまく表現していて、ジャケットも決まっている。カーラ・ブレイは、フリージャズの女性戦士のイメージが強く、かつては1枚のアルバムしか所有していなかった。しかし、新品中古のこのアルバムをネット上で見つけて購入。大型コンボのはじける感じが、パワフルに伝わってくる。以下は、市川正二氏のAmazonレビューからの抜粋。「精神は100%フリー」には全くの同感である。

「カーラ・ブレイはジャズ界きっての才女であり女傑。ピアニストとしてよりも、むしろコンポーザー、アレンジャー、オーガナイザーとしての活躍が目ざましい。1960年代のカーラはフリージャズ・シーンに咲いた一輪の花といった感じだったが、その後1970年代になるとリチャード・ティーやスティーヴ・ガッドといったStuffのメンバーを加えて録音を行なうなど、新たな展開を開始した。〈中略〉ここではホーン6本を含む大型コンボを率い、聴きやすく、中身の濃い音楽をクリエイトしている。これがフリージャズの範疇に入るかどうかは定かではないが、その精神は100パーセント、フリーである」。

1. Blunt Object
2. The Lord Is Listenin' To Ya, Hallelujah!
3. Time And Us
4. Still In The Room
5. Real Life Hits
6. Song Sung Long

Carla Bley - organ, piano, glockenspiel
Michael Mantler - trumpet
Steve Slagle - alto saxophone, soprano saxophone, flute
Gary Valente - trombone
Steve Swallow - bass
Arturo O'Farrill - organ, piano
D. Shape - drums
Tony Dagradi - tenor saxophone
Vincent Chancey - fluegelhorn
Earl McIntyre - tuba, bass trombone

Recorded on August 19, 20 & 21, 1981 at The Great American Music Hall, San Francisco, CA.

Cannonball Adderley / Complete Live In Tokyo 1963

1963年7月、キャノンボール・アダレイの初来日公演。メンバーはナット・アダレイ、ジョー・ザヴィヌル、サム・ジョーンズ、ルイス・ヘインズ。そして、マルチリード奏者のYusef Lateef(ユセフ・ラティーフ)まで連れて来て、フロント3管のセクステット。所有アルバムの中では、ラティーフはミンガスPREBIRDでエリック・ドルフィーと共に参加している。

輸入盤CDのライナーノーツはLawrence Steelが担当(2015年付け)。オリン・キープニュースのレビューを引き合いに出している。「日本の観客は演奏の進行に従い、アメリカの群衆のように大声で叫ぶようなことはない。ソロの間は静かにしているが、その終わりには打って変わって爆発。そして、コンサートの後には彼らのサインをもらうために列に並ぶんだ。サム・ジョーンズは、まるで映画スターになったようだと知らせてくれた」。来日し映画スター扱いされた6人組。2枚組全19曲は当然ながら熱演。ところで、ボビー・ティモンズ作のThis HereがDis Hereとジャケットには表記され、キープニュースもDisと書いている。この曲は、59年10月録音のアルバムCannonball San Franciscoにも収録。This Hereである。

Disc 1
1. The Jive Samba
2. Bohemia After Dark
3. Work Song
4. Angel Eyes
5. Easy To Love
6. P Bouk
7. Dizzy's Business
8. Dis Here (This Here)
9. Primitivo
10. Work Song #2

Disc 2
1. Autumn Leaves
2. The Weaver
3. Bohemia After Dark #2
4. Nippon Soul
5. Brother John
6. Come Sunday
7. Tengo Tango
8. Easy To Love #2
9. The Jive Samba #2

Cannonball Adderley - alto saxophone
Nat Adderley - cornet
Yusef Lateef - tenor saxophone, flute, oboe
Joe Zawinul - piano
Sam Jones - bass
Louis Hayes - drums

All tracks recorded live in Tokyo, Japan.
Disc 1, tracks 1 - 6: July 7, 1963, NTV Studios.
Disc 1, tracks 7 - 10: July 9, 1963, Koseinenkin Hall.
Disc 2, tracks 1 - 3: July 14, 1963, Sankei Hall.
Disc 2, tracks 4 - 9: July 15, 1963, Sankei Hall.

Cannonball Adderley / Know What I Mean

いろいろと気になることが多いアルバム。まずは、ジャケット。タイトル下には少し小さなフォントでwith Bill Evansとあるので、キャノンボール・アダレイ名義ながらも、エバンスとの合作であることがわかる。しかし、アダレイの表情が妙に硬い。人の足を逆さにした置物が意味不明でもある。その下には、エバンスの写真。これは、エバンスのアルバムSunday At The Village Vanguardに使われたジャケット写真と同じ。ジャケット全体からは、まるでエバンスの追悼アルバムのように思えてしまう。

そして、エバンス作の名曲Waltz For Debbyからスタート。本作が録音された時点では、エバンスの同名のライブアルバムは、まだ録音されていない。エバンス自身による初演は、1956年9月録音のピアノトリオによるアルバムNew Jazz Conceptionsで、本作が2回目のセッション。エバンスは、アダレイをフロントに加えたらどんな感じの曲想になるのか試したかったのだろう。つまり、エバンスの実験アルバムのような気がしてくる。アダレイの表情が硬いのは、実験台にされたKnow What I Mean(オレの気持ちを分かってくれ)ということなのだ。

1. Waltz For Debby
2. Goodbye
3. Who Cares? [take 5]
4. Who Cares? [take 4]
5. Venice
6. Toy
7. Elsa
8. Nancy (With The Laughing Face)
9. Know What I Mean? [re-take 7]
10. Know What I Mean? [take 12]

Cannonball Adderley - alto saxophone
Bill Evans - piano
Percy Heath - bass
Connie Kay - drums

Recorded on January 27, February 21 and March 13, 1961 at Bell Sound Studios, NYC.