John Lewis / Improvised Meditations & Excursions

邦題は『瞑想と逸脱の世界』。このタイトルだけを聞けば、コルトレーンやコールマンかと思ってしまう。しかも、演奏を聴いて、どこに「瞑想」のイメージがあり、どこへ「逸脱」するのか分からない。meditationは「瞑想、思索」であり、excursionは「逸脱、脱線」なので、邦題に問題はない。そもそも、このタイトルはジョン・ルイス自身なのか、それともプロデューサーによるものなのか。

MJQを除き、このルイスのリーダーアルバムは6作目。それまでピアノトリオで通したアルバムはなかった。つまり、彼にとっては新たな取り組みだった訳である。excursionの語源は「外に走り出ること」。そこから「未知の分野などに足を踏み入れること」という意味合いが含まれる。「即興で思索しながら、初のピアノトリオ・アルバム」と受け取ったほうが良いだろう。かなり意訳になるが、「ジョン・ルイスの新たな挑戦」。こんな邦題にしていれば、売り上げ倍増。だったかも知れない。

1. Now's The Time
2. Smoke Gets In Your Eyes
3. Delaunay's Dilemma
4. Love Me
5. Yesterdays
6. How Long Has This Been Going On
7. September Song

John Lewis - piano
George Duvivier - bass (tracks 1-3,7)
Percy Heath - bass (tracks 4-6)
Connie Kay - drums

Recorded on May 7 & 8, 1959.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です