Jackie McLean / It's Time!

所有するのは輸入盤CDで、国内盤には邦題が付いているのかと気になってしまう。自分ならば「今が旬!」としてみたい。で、誰が「旬」かと言えば、主役のジャッキー・マクリーンではなく、このアルバム全体の雰囲気を創り出しているハービー・ハンコック。ハンコックは、本作が録音された1964年8月の1年前にマイルスグループに参加。まさしく、時代を牽引するジャズピアニストとして躍り出たのである。

マクリーンの金属音的なアルトとハンコックのモーダルなピアノが、60年代半ばのジャズに一筋の光を射しこんだ。とは言っても、それほどにセンセーショナルなアルバムではないのだが、ジャケットにはビックリマークが所狭しと並ぶ。タイトルIt's Time!を除くと243個のビックリ。ジーっと見ているとクラクラしてくる。そして、赤文字で強調したJACKIE McLEANの中の小文字cが上ずっている。マクリーンのアルバムには上付きcがいくつかある。もう死語となってしまった「ウルトラC」をさりげなく強調しているのだ。

1. Cancellation
2. Das' Dat
3. It's Time
4. Revillot
5. 'Snuff
6. Truth

Jackie McLean - alto saxophone
Charles Tolliver - trumpet
Herbie Hancock - piano
Cecil McBee - bass
Roy Haynes - drums

Recorded on August 5, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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