John Coltrane / Live In France July 27/28 1965

ようやく手に入れた2枚組CD。タイトルLive In Paris Vol.1 & Vol.2という2枚のLPを所有していたが、音源はかなりカットされていた。1965年7月27日のアンティーブ、28日のパリでのライブ。LPはタイトルを安易に「パリ」としてしまったが、CDでは正しく表記している。「圧倒」。出てくる言葉は、このくらいしか浮かばない。「爆発」でも「炸裂」でも構わないが、完全に打ちのめされる。エルビンが、演奏中にドラムを蹴飛ばしてステージを降りたという話が残っている。トレーンは、ライブ演奏で観客を圧倒しただけでなく、メンバーさえも追従できない状況を作り上げてしまったのだ。

ここに崩壊寸前のコルトレーン・カルテットがあるのだ。トレーンは、このライブ演奏から2年を待たないうちに他界。あっけない死であった。このアルバムで特に貴重なのはBlue Valse。ディスコグラフィーを見ても、この曲が残っているのは、このアルバムだけである。アルバム化されていない私的録音が一回だけあるのみ。コルトレーンの一つの特徴は、気に入った曲を徹底的に演奏していったこと。そして、その曲を肉体化した。Blue Valseはアセンションでのフレーズを分離した形になっている。そこに解があるのかも知れない。曲の途中から入るギャリソンのベースソロ。トレーンに最後まで追従したギャリソン。献身的であったとも感じてしまう。

Disc 1
1. Announcements
2. Naima
3. Ascension [quartet version, aka Blue Valse]
4. My Favorite Things
5. Impressions

Disc 2
1. Ascension [quartet version, aka Blue Valse]
2. Afro Blue
3. Impressions

Johon Coltrane - soprano saxophone, tenor saxophone
McCoy Tyner - piano
Jimmy Garrison - bass
Elvin Jones - drums

Disc 1
Recorded on July 27, 1965 at Juan Les Pins Jazz Festival, Antibes.

Disc 2
Recorded on July 28, 1965 at Salla Pleyel, Paris.

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