John Coltrane / KULU SE MAMA

収録は3曲のみで、それぞれの録音日とメンバーが異なり、録音の逆順で収録。つまり、タイトル曲Kulu Sé Mamaを1965年10月に録音してから、6月に録音していた2曲を組入れてアルバム化したことになる。しかも、タイトル曲はコルトレーンの作品ではなく、ボーカルというか詩の朗読をしたJuno Lewis(ジュノ・ルイス)によるもの。

英文ライナーノーツは、ルイスの紹介から始まる。ドラマー、歌手、作曲家。1931年にニューオーリンズで生まれ、ロサンゼルスを拠点に活動。コルトレーンとの互いの友人を通して録音前に知り合ったとのこと。Kulu Sé Mama とはJuno Sé Mamaの意味で、ルイスの母親に捧げた詩。LPの見開きジャケット右には、この詩とルイスを描いたと思われるイラストが記載されている。ということで、コルトレーン名義ながら、ルイスを前面にフィーチャーしたアルバムなのである。コルトレーンのアルバムの中では異色な一枚。

1. Kulu Se Mama
2. Vigil
3. Welcome

John Coltrane - tenor saxophone
Pharoah Sanders - tenor saxophone (track 1)
Donald Rafael Garrett - bass, bass clarinet (track 1)
McCoy Tyner - piano (tracks 1,3)
Jimmy Garrison - bass (tracks 1,3)
Frank Butler - drums (track 1)
Elvin Jones - drums
Juno Lewis - vocals, percussion (track 1)

Track 1
Recorded on October 14, 1965 at Western Recorders, Los Angeles.

Tracks 2 & 3
Recorded on June 10 (track 3) & 16 (track 2), 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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