John Coltrane / Ascension

40分に渡る11人編成でのアンサンブルを1日で2回録音している。40:49 (Edition II)、38:30 (Edition I) というデータ。当初Edition IがLP化されたものの、すぐにEdition IIへ取り替えられて発売。その後、再度Edition Iが発売されて、敢えてタイトルにEdition Iと記載されている。

40分の集団即興を2回録音するというのは、ちょっと異常としか思えないのだが、曲の構成はほぼ同じ。〈アンサンブル〉〈ソロ〉〈アンサンブル〉を繰り返し、ソロの順番はほぼ同じ。ベースデュオの後、クロージングのアンサンブルで終結。ただし、Edition Iにはクロージングの前に、エルビン・ジョーンズの30秒ほどのソロが入る。何故に差替えがあったのかは不明だが、2回目の演奏に全体調和をコルトレーンは感じたのだろう。CDではII、Iの順で収録され計79分19秒。見事にCDの録音時間内に収まっている。ちなみに、Ascensionは「上昇」の意味。Theを冠すれば「キリストの昇天」らしい。そして、ジャケットではコルトレーンがソプラノを手にしているが、本作で吹いているのはテナーのみである。

1. Ascension (Edition II)
2. Ascension (Edition I)

John Coltrane - tenor saxophone
Pharoah Sanders - tenor saxophone
Archie Shepp - tenor saxophone
Marion Brown - alto saxophone
John Tchicai - alto saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
Dewey Johnson - trumpet
McCoy Tyner - piano
Art Davis - bass
Jimmy Garrison - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on June 28, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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