アムステルダムのConcertgebouw (コンセルトヘボウ)での1960年4月と10月のライブ演奏が、半世紀以上経った2013年3月にリリース。4月はコルトレーン、10月はソニー・スティットが参加。しかし、コルトレーンの調子は決して良くない。やる気が感じないのだ。その理由をマイルス自叙伝②で見つけた。
「スケッチ・オブ・スペインが終わった1960年の3月から4月いっぱいは、ヨーロッパツアーに出て、気分転換することにした。ノーマン・グランツが計画したJ.A.T.P.のツアーだった。ところが、ジョン・コルトレーンが行きたがらず、出発前にバンドを辞めようとしていた。〈中略〉奴はヨーロッパに行くことは承知したが、ツアーの間中、ぶつぶつ文句を言いながら、いつも一人っきりになっていた。ツアーに出る前に、これが終わったら辞めると、きっぱり言い切っていた」。コルトレーンは59年末にアルバムGiant Stepsの録音を完了。今後の自分自身の構想を練っていたのだ。マイルスとコルトレーンが共演する最後のライブ演奏を捉えたアルバムなのである。
Disc 1
1. Introduction by Norman Granz
2. If I Were A Bell
3. Fran-Dance
4. So What
5. All Blues
6. The Theme
7. Whisper Not
8. Ease It
Miles Davis - trumpet (tracks 1-6)
John Coltrane - tenor saxophone (tracks 1-6)
Wynton Kelly - piano
Paul Chambers - bass
Jimmy Cobb - drums
Tracks 1 - 6
Recorded on April 9, 1960 at Concertgebouw, Amsterdam.
Tracks 7 & 8
Recorded on October 15, 1960 at Concertgebouw, Amsterdam.
Disc 2
1. Introduction by Norman Granz
2. But Not For Me
3. Walkin’
4. All Of You
5. So What
6. The Theme
7. Stardust
8. Old Folks
9. All Blues
10. The Theme
Miles Davis - trumpet (tracks 1-6,9,10)
Sonny Stitt - alto saxophone
Wynton Kelly - piano
Paul Chambers - bass
Jimmy Cobb - drums
Recorded on October 15, 1960 at Concertgebouw, Amsterdam.