Dexter Gordon / Biting The Apple

Blue Bossa(ブルー・ボッサ)を聴くために購入したアルバム。この曲は大学のジャズ研時代に何度となく練習し、学祭でも演奏した。ところが、ケニー・ドーハム作のこの曲は、プロの間ではそれほど演奏されていない。所有するアルバムで本作以外は、Art Farmer / What Happens?, Joe Henderson / Page One, Michel Camilo / Live at the Blue Note, Tommy Flanagan / Montreux '77の4枚のみに収録。曲想がはっきりしているだけに、個性を出すのが難しいのだろう。なので、アマチュア向きかも知れない。

そんなことが1977年6月付けの英文ライナーノーツに記載されているかと思い流し読みしたが、Bossaの文字は出て来なかった。Wikipediaによると、Georgia On My MindとBlue BossaはCD化で追加されたことが分かった。デクスター・ゴードン自身も、アマチュア向きの曲をLPに入れるのは躊躇したのかも知れない。ところで、アルバムタイトルは、デクスター作の1曲目 Apple Jumpからの連想と今まで思い込んでいた。ライナーノーツの締め括りに以下の記載があった。ニューヨークに噛みついたということ!

This album is titled Biting The Apple. The apple, of course, refers to New York. Based on our first-hand account of the scene, we can tell you that Dexter not only bit the Apple; he swallowed the whole damn thing!(タイトルBiting The AppleのAppleは、もちろんニューヨークを指している。ジャズシーンが置かれている状況から、デクスターはAppleに噛みついただけでない、彼は丸飲みしたんだ!)。

1. Apple Jump
2. I'll Remember April
3. Georgia On My Mind
4. Blue Bossa
5. Skylark
6. A La Modal

Dexter Gordon - tenor saxophone
Barry Harris - piano
Sam Jones - bass
Al Foster - drums

Recorded on November 9, 1976 at Cl Recording Studios.

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