1964年2月録音。時代はモードへの移行期を迎えていた。同月、マイルスはアルバムFour & Moreをライブ録音。そして、9月録音のMiles In Berlinからウェイン・ショーターが参加している。ファンキーが代名詞だったジャズ・メッセンジャーズも、モードを意識せざるを得なくなった。
結果的に、アート・ブレイキーが前面に出過ぎることはできず、フロント3管の厚みが際立っている。このアルバムのWikipediaによると、ショーター作のFree For Allの元のタイトルはFree Fall(自由落下)だったらしい。そして、フレディ・ハバードの作品The Coreは、CORE - Congress of Racial Equality(人種平等会議)を意味しているとのこと。ブレイキーではなく、メンバーが主張を始めたとも言える。
1. Free For All
2. Hammer Head
3. The Core
4. Pensativa
Wayne Shorter - tenor saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
Curtis Fuller - trombone
Cedar Walton - piano
Reggie Workman - bass
Art Blakey - drums
Recorded on February 10, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.