不思議なアルバムである。まず、ジャケット。ロリンズの顔に黒い影が入っている。その右には何故か胸像があり、しかもサックスをくわえている。タイトルは明らかにロリンズ名義のアルバムを示しているのだが、ロリンズがリーダーのセッションは全6曲中の3曲。残りはサド・ジョーンズのセッションで、それにはロリンズは不参加。LPの裏面にはSIDE 1. Sonny Rollins Quintet, SIDE 2. Thad Jones Ensembleと書かれているので、二人をカップリングしたアルバムであることが分かる。CD化されてもジャケットはそのまま。サド・ジョーンズに非礼な状態が続いている。
ちなみに、ロリンズのセッションは、アルバム『ビレッジ・バンガードの夜』の翌日録音。お疲れで、LPとして1枚分の録音をできなかったのだろう。そして、最終のメドレー曲にはサド・ジョーンズの弟であるエルビンが参加。サドの兄であるハンクも参加していれば、ジョーンズ3兄弟の共演となったのだが。
1. Sonnymoon For Two
2. Like Someone In Love
3. Theme From Pathetique Symphony
4. Lust For Life
5. I Got It That Ain't Bad
6. Ballad Medley:
- Flamingo
- If You Were Mine
- I'm Through With Love
- Love Walked In
Tracks 1, 2 & 3
Sonny Rollins - tenor saxophone
Jimmy Cleaveland - trombone
Gil Coggins - piano
Wendell Marshall - bass
Kenny Dennis - drums
Recorded on November 4, 1957 in NYC.
Tracks 4 & 5
Frank Foster - tenor saxophone
Thad Jones - trumpet
Jimmy Jones - piano
Doug Watkins - bass
Jo Jones - drums
Recorded on December 24, 1956.
Track 6
Frank Wess - tenor saxophone
Henry Coker - trombone
Thad Jones - trumpet
Tommy Flanagan - piano
Eddie Jones - bass
Elvin Jones - drums
Recorded on January 6, 1957.