Art Blakey / Complete Concert At Club Saint Germain

ジャズってこんなに熱い時代があったんだと、改めて気付かせてくれるアルバム。1958年12月21日、パリのクラブ『サンジェルマン』でのライブ。アート・ブレイキーを筆頭に、ベニー・ゴルソン、リー・モーガン、ボビー・ティモンズ、ジミー・メリットのメンバー。2枚組全12曲で2時間7分。

ラストのA Night In Tunisiaが圧巻。17分35秒の演奏。どういうハプニングがあったのか分からないが、ディスコグラフィーによると、ドラマーのケニー・クラークがこの曲に加わっている。クラークは、1956年9月からパリへ移住し、『サンジェルマン』との専属契約を果たしている。ブレイキーはクラブにいた先輩格のクラークに声を掛けたのだろう。だが、2つのドラムセットがセッティングされていたとは考えられない。ブレイキーのドラムソロのとき、コンガのような音が聴こえてくるのがクラークなのか。ちなみに1919年10月生まれのブレイキーより、クラークは5歳年上で1914年1月生まれ。二人とも71歳をわずかに過ぎて他界している。

Disc 1
1. Politely
2. Whisper Not
3. Now's The Time
4. The First Theme
5. Moanin' With Hazel
6. We Named It Justice (Evidence)

Disc 2
1. Blues March For Europe - Number One
2. Like Someone In Love
3. Along Came Manon
4. Out Of The Past
5. A Night In Tunisia
6. Ending With The Theme

Benny Golson - tenor saxophone
Lee Morgan - trumpet
Bobby Timmons - piano
Jymie Merritt - bass
Art Blakey - drums
Kenny Clarke - drums (disc 2 tracks 5,6)

Recorded on December 21, 1958 at The Club Saint-Germain, Paris.

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