かつては幻の名盤と言われたアルバム。決して高価ではないLPを数十年前に購入し、個人的な隠れ名盤として愛聴してきた。最近、安価な中古CDを見つけて新たなライブラリーに。とにかく、ご機嫌なアルバムで、ジャズが持っている純粋な暖かみを表現。ボーカルがすんなり溶け込んでいるし、4曲目の〈枯葉〉が悔しいほどに「ジャズ」である。
〈枯葉〉というと、マイルスの、というかキャンボール・アダレイのアルバムSomethin' Elseをすぐに思い浮かべる。でも、「Somethin' Else - 何か他のもの」と問われたら「Either Way - どちらにしても」ズートとアルの〈枯葉〉と答えたい。
1. P-Town
2. I Like It Like That
3. Sweet Lorraine
4. Autumn leaves
5. The Thing
6. I'm Tellin' Ya
7. Nagasaki
8. Morning Fun
Zoot Sims - tenor saxophone
Al Cohn - tenor saxophone
Mose Allison - piano
Bill Crow - bass
Gus Johnson - drums
Cecil "Kid Haffey" Collier - vocals
Recorded in February 1961 in Philadelphia, PA.