渡辺貞夫 / Round Trip

渡辺貞夫37歳の録音。参加メンバーが、チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウス、ジャック・ディジョネットという布陣。失敗作。米国の第一線のプレイヤーとの他流試合であるが、ナベサダが描いていた曲想とは、遠くかけ離れたものになってしまったと思う。

限られた時間で録音を終えなければならない。ナベサダがリーダーシップを発揮できたとして、時間との勝負だったのではないだろうか。名曲「パストラル」が、全く統一感がない。ナベサダの失敗ではなく、企画した事務所の失敗。

1. Round Trip: Going and Coming
2. Nostalgia
3. Pastoral
4. Sao Paulo

Sadao Watanabe - soprano saxophone, flute
Chick Corea - piano, electric piano
Miroslav Vitous - bass
Jack DeJohnette - drums
Ulpio Minucci - piano (track 4)

Recorded on July 15, 1970 at Allegro Sound Studio, NYC.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です