ライナーノーツはLeonard Feather(レナード・フェザー)が担当。CDには原文、LPにはその翻訳文が載っている(訳者は不明)。その中で、フェザーはジュリアス・ヘンフィルのコメントを引き合いに出している。「われわれはもう互いにかなり良く知り合っているので、リスナーにとってはどこで譜面に書かれたパッセージが終わり、どこからアドリブが始まるのか言い当てるは難しくなっている。どんな演奏会においても、われわれが演奏するものの60%から70%は即興といっていいと思う」。
これはかなり驚異である。ドラムもベースもない管楽器4本だけの演奏で、アドリブを中心に展開していくには、ヘンフィルが言うようにメンバー間の関係が強固でないと成り立たないだろう。YouTubeで彼らのライブステージを見ることができた。4人のそれぞれの前に譜面が置かれているが、譜面を見ているのは、演奏の最初と最後だけのようだった。
1. Hattie Wall
2. Funny Paper
3. Touchic
4. My First Winter
5. Bordertown
6. Steppin'
7. Stick
8. Hattie Wall
David Murray - tenor saxophone, bass clarinet
Julius Hemphill - alto saxophone, tenor saxophone, flute
Olivier Lake - alto saxophone, tenor saxophone, soprano saxophone, flute
Hamiet Bluiett - baritone saxophone, flute, clarinet
Recorded on November 6, 1981 in Zurich, Switzerland.