World Saxophone Quartet / Revue

ジャズとブルースの本質が詰まったアルバム。4人のサックス奏者のみで音楽空間を演じる。決してフリーではなく、決して楽譜による演奏ではない。だけど、過度な緊張感でもなく、それぞれが自己をコントロールしながらジャズという音楽を創り上げている。

彼らがグループの名前にWorldと銘打ったことは、1980年当時のジャズに対する方向性を示したかったのだろう。それから40年以上たった今、ジャズそのもののポテンシャルが残念ながら下がってしまった。それはそれとして、例えば5曲目I Heard Thatの見事なサックスのアンサンブル。混沌とした1980年代のジャズに、エネルギーを注ぎ込んだ彼らのアルバムである。

1. Revue
2. Affairs Of The Heart
3. Slide
4. Little Samba
5. I Heard That
6. Hymn For The Old Year
7. Ming
8. David's Tune
9. Quinn Chapel A.M.E. Church

David Murray - tenor saxophone, bass clarinet
Julius Hemphill - alto saxophone, tenor saxophone
Olivier Lake - alto saxophone, tenor saxophone, soprano saxophone
Hamiet Bluiett - baritone saxophone, alto clarinet

Recorded on October 14, 1980 at Georges Pompidou Centre, Paris.

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