Archie Shepp / Live In San Francisco

1966年2月19日、サンフランシスコでのライブ演奏。ジャズが抑えきれないくらいのエネルギーを持っていた時代。しかし、このアルバムの演奏はどこから来て、どこへ行くのか、焦点が定まっていない。ジャケットの写真も、スーツ姿で観光に来たような雰囲気。4曲目のThe Weddingはアーチー・シェップによる詩の朗読。会場からの拍手は一切なし。人種差別に関する内容なのか。そして、ラストのIn A Sentimental Moodは素材として使ったのだろうが、ほとんど料理できていない。生焼けを食ったような感じ。この頃、アーチー・シェップは、まだまだジャズを消化できていなかった。

CD帯は「名演〈ザ・レイディ・シングス・ザ・ブルース〉を含む、60年代シェップの極めつきライブ。盟友ラズウェル・ラッドのトロンボーンも光彩を放つ、シェップ初期の力作。伝説のピアニスト、ハービー・ニコルスの楽曲も演奏」とある。力作かもしれない。だが、朗読などを聞かされた観客が満足したとは到底思えない。

1. Keep Your Heart Right
2. Lady Sings The Blues
3. Sylvia
4. The Wedding
5. Wherever June Bugs Go
6. In A Sentimental Mood

Archie Shepp - tenor saxophone, piano, recitation
Roswell Rudd - trombone
Donald Garrett - bass
Lewis Worrell - bass
Beaver Harris - drums

Recorded on February 19, 1966 at The Both/And Club, San Francisco, CA.

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