アーチー・シェップというミュージシャンが、言わば自身の暖簾を掲げたアルバムと言える。ジャズと言えばジャズであり、ブルースと言えば、そう言ってもおかしくない。つまり、シェップの礎を築いたということになる。ある意味で、ジャケットのアイデアも功を奏した。タイトルも好奇心を誘うものであった。これらの演出に、毛嫌いしたジャズファンもいただろう。
しかし、演奏の中身はかなり濃い。ピアノレスというのが、ひとつのポイントになっている。和音楽器を入れなかったことで、音の自由度が高まっている。簡単に言えば、リズムを重視したのだが、シェップの粘り気の強いサックスが見事に炸裂している。
1. The Magic Of Ju-Ju
2. You're What This Day Is All About
3. Shazam!
4. Sorry 'Bout That
Archie Shepp - tenor saxophone
Martin Banks - trumpet, flugelhorn
Mike Zwerin - bass trombone, trombone
Reggie Workman - bass
Norman Connors - drums
Beaver Harris - drums
Frank Charles - talking drum
Dennis Charles - percussion
Ed Blackwell - rhythm logs
Recorded on April 26, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.