エリック・ドルフィーに飢えていた時に購入したアルバム。名義がロン・カーターだろうが誰でも良かった。ドルフィーのアルバムAt The Five Spotを聴いて、彼の全ての音源を聴かなければと決めた。そんな病に冒されたジャズミュージシャンは、コルトレーン、マイルス、ミンガス、モンク、アイラー。彼等の音源は、ほぼ全て集めてきた。
1曲目はカーターの曲ながらドルフィー節が炸裂。ところが、2曲目でベーシスト名義のアルバムであることを認識。3曲目では、ベースによるテーマに続いてドルフィー節がまたも炸裂。ということで、発展途上にあったカーターをドルフィーがジャズの醍醐味へ導いたアルバムと言える。しかし、ドルフィーは一ヶ月後のファイブ・スポットでのライブで、カーターではなく何故かリチャード・デイビスを採用した。カーターの瞬発力が、まだ未熟だと感じたからだろう。ライブ演奏で生じるハプニングに追従できる力がまだないと判断。ちなみに、ドルフィーは1928年6月、カーターは37年5月生まれ。ドルフィーは約10年先輩である。
1. Rally
2. Bass Duet
3. Softly, As In A Morning Sunrise
4. Where?
5. Yes Indeed
6. Saucer Eyes
Eric Dolphy - alto saxophone, flute, bass clarinet
Mal Waldron - piano
Ron Carter - bass, cello
George Duvivier - bass
Charlie Persip - drums
Recorded on June 20, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.