Ralph Peterson / V

ブルーノートの姉妹レーベルとして1988年に日本で発足したsomethin'elseの第1回新譜。その後、このレーベルがどうなっているかと改めて調べたところ、2013年創立25周年の情報を入手できたが、それまでだったようだ。

このアルバムを購入した時、90年代へ向けてのジャズの新しい息吹を感じたのだが、ある種の不安もあった。エキサイティングであり、楽器のバランスも良く、緊張感もある。だが、ジャズという音楽に対しての「飢え」を感じなかった。「創作」であって「創造」でないような…。このアルバムが売れないと、アパート代払えないとか、飲み屋のツケがやばいとか、楽器を質屋に入れるしかないとか。「良質」のジャズを提供しよとしたsomethin'elseだったのだろうが、ジャズはそもそも「不良」なのだ。

1. Enemy Within
2. Monief
3. The Short End Of The Stick
4. Soweto 6
5. Viola's Dance
6. Bebopskerony

Steve Wilson - alto saxophone, soprano saxophone
Terence Blanchard - trumpet
Geri Allen - piano
Phil Bowler - bass
Ralph Peterson - drums

Recorded on April 19 & 20, 1988 at A&R Recording, NYC.

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