Albert Ayler / Goin' Home

アルバート・アイラーの本質はこのアルバムにある。彼の演奏は決してフリージャズに位置付けられるものではなく、根っこがブルースでもない。マーチなのだ。このアルバムは、かつてDIWレーベルからSwing Low Sweet Spiritualというタイトルでリリースされた。もちろんLPは所有していた。そして、3曲追加となったCDとして再リリース。LPでは、1982年11月29日付けで油井正一氏がライナーノーツでこう切り出している。

「1970年11月25日、三島由紀夫が自衛隊本部に突入して壮烈な割腹自殺遂げたニュースは我々を驚かせたが、その翌日アメリカからとびこんできたニュースは、さらに衝撃的であった。アルバート・アイラーの変死体がニューヨークのイースト・リバーに浮かんでいるのが発見されたというのである」。もう50年前の出来事。このアルバムでアイラーが伝えたかったことは、「生への賛歌」だったはずなのだが。

1. Goin' Home
2. Ol' Man River
3. Down By The Riverside
4. Swing Low, Sweet Chariot
5. Deep River
6. When The Saints Go Marchin' In
7. Nobody Knows The Trouble I've Seen
8. Ol' Man River [take 1]
9. Swing Low, Sweet Chariot [take 1]
10. Down By The Riverside [take 5]

Albert Ayler - tenor saxophone, soprano saxophone
Call Cobbs Jr. - piano
Henry Grimes - bass
Sunny Murray - drums

Recorded on February 24, 1964 at Atlantic Studios, NYC.

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