オーネット・コールマンのデビューアルバム。1958年、この録音の時点で、すでにコールマン節は確立されている。例えば、マイルスはマイルスのジャズを、コルトレーンはコルトレーンのジャズを創り上げるため、自己研鑽を積み重ね、それを確立してきた。だが、コールマンは初めからコールマンだった。
アルバムに収められた9曲。全てコールマン作で、歯切れよく演奏している。恐らく、入念なスコアがあったのではないだろうか。そんなスコアを用いて、どれだけ自由な演奏ができるかという実験的な試み。タイトルSomething Elseのあとにビックリマークを4本並べたのは、コールマン自身が自己表現できたという証(あかし)なのだろう。
1. Invisible
2. The Blessing
3. Jayne
4. Chippie
5. The Disguise
6. Angel Voice
7. Alpha
8. When Will The Blues Leave?
9. The Sphinx
Don Cherry - cornet
Ornette Coleman - alto saxophone
Walter Norris - piano
Don Payne - bass
Billy Higgins - drums
Recorded on February 10 & 22 and March 24, 1958 in Los Angeles, CA.