油井正一氏のLPライナーノーツから抜粋。「ブルースの真実(本アルバムの邦題)は、12小節ブルースベッタリのアルバムではない。ブルースを核として、パーカー以降のジャズの発展段階のすべてが(このあと60年代を支配することになったフリージャズの要素までもが)盛りこまれた総決算になっているところが重要なのである」。
こう書かれてしまったら、自分は何も書くことがない。少しだけ補足させてもらうならば、ジャズをある程度聴き込んだ人にしか、このアルバムの価値は分からないということだ。なぜなら、油井氏が述べているように「総決算」なのだから。つまり、ある期間の決着を付けることと言い換えれば、年代を追って聴くことが必要となる。決着を付けたメンバーが凄い。
CDのジャケットはLPと異なる・・・と思ったが、CDとLP、国内盤と輸入盤に関係なく、2種類のジャケットがあることが判明。何故、こんなことになってしまったのか。ジャケットに関しては、決着が付いていない。
1. Stolen Moments
2. Hoe-Down
3. Cascades
4. Yearnin'
5. Butch And Butch
6. Teenie's Blues
Oliver Nelson - alto saxophone, tenor saxophone
Eric Dolphy - flute, alto saxophone
George Barrow - baritone saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
Bill Evans - piano
Paul Chambers - bass
Roy Haynes - drums
Recorded on February 23, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.